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12月, 2012の投稿を表示しています

常備菜は大事!

巷はクリスマスですが、私の家人が私以上に年中行事に関心がない事もあり、私も今まで以上にイベントものから取り残されています。 ただドイツは24日の午後から26日まで休日でお店は一部のキオスク(タバコ屋商店みたいなもの)を除いて全部閉まっています。ですので、ここは私も世間に習って24日の午前中までに食料品等をまとめ買いした次第です。 家人は現在仕事で日本に一時帰国中なのですが、ケルンの自宅にいる時は、職業柄家にいる事が多いので良く料理をしてくれます。そして私が愛読している雑誌「クウネル」の影響か常備菜にはまるようになりました。(彼は自称「弁当男子」ならぬ「常備菜男子」を目指しているそうです。) ただ彼が日本に帰って10日以上経つので、我が家の常備菜は底をついてしまいまして、私も真似をして買いだめしておいた食料品で常備菜を作ってみました。 私が作れるのは、きんぴらやナムルなど簡単なものばかりですが、これが非常に便利ですね!野菜を手軽に沢山取れるし、練習から帰ってきてちゃちゃっとみそ汁などを作ってご飯を炊いて常備菜があれば、あっという間に立派な夕ご飯になりました。備えあればなんとやら、とは全く持って!の一言です。 そんな常備菜夕ご飯を食べながら「電子音楽は常備菜だ!」という家人のモットー(?)を思い出し、非常に打楽器にも通じる部分をしみじみ考えました。 (私の家人は電子音響を使った作曲やセンサー楽器でのパフォーマンス、そしてその為のソフトウェアのプログラミング・指導を生業としております。) 電子音楽というのは、電子音を作る為にプログラミングなる作業を行うのですが、作曲行為とはまた違う時間を(場合によっては非常に)要するようです。ただ、そのプログラミングは色々と楽曲によって応用できるものだそうで、彼は作曲のアイディアを完成させる前に、電子音響のアイディアを完成させ、プログラミングを先にしてしまうそうです。 かつ本番ではどんな予想外のアクシデントが起こるかわからないので、セッティング表、機材リスト、バックアップ等の準備がとても重要との事。 だから彼は、正直な所、色々な準備を終えて本番に向かう日が一番楽そうに見えます。(予想外のアクシデントがあるかもしれないので内心はどきどきしているのかもしれませんが、、。)

私の好きな音楽家 その2

気づいたブログの更新がめっきり滞ってしまいました、、。 やはりなかなか難しいものです、、。 さて私の好きな演奏家シリーズ第二段。 チェリスト・ Markus Hohtiマークス・ホーティです! http://www.uusinta.com/Hohti.html フィンランド人ヘルシンキ在住の彼は、厚く美しい音、知的かつ情熱的な音楽観、そしてどんな難曲でも弾きこなしてしまう実力の持ち主です。かつ声を使ったパフォーマンスも得意。スーパーボールなどのチェロ以外の道具も打楽器奏者に借りたりせず、ばっちり自作してきます。 シベリウス音楽院卒業後オーケストラで演奏していた事もあるそうですが、もっと自由でありたい、と今は退団し、現在はヘルシンキの現代音楽アンサンブルUUSINTAとエレクトロアコースティックアンサンブルDefunensembleを中心にフリーランスプレイヤーとして活動しています。 http://www.uusinta.com/Uusinta.html http://www.defunensemble.fi/defunensembleE.html Defunensembleはチェロ、クラリネット、フルート、ハープ、ピアノ、作曲、サウンドエンジニア、ヴィジュアルメディア・アーティストというちょっと変わった編成のアンサンブル。常にサウンドエンジニアと共にコンサートをしているので、「他のアンサンブルや他の国でエレクトロニックを使う曲をプログラムに入れると良いサウンドエンジニアを探すのに苦労するんでびっくりするんだ!」との事。 彼らは作曲家、エンジニアと常に一緒に企画、演奏活動をする事でエレクトロニックを含む楽曲を普通に取り入れ、クオリティの高い演奏会を目指しているそうです。 ヨーロッパ各地を飛び回っているマークス。数年前にフライト用のチェロハードケースを購入してから、2人分の座席を購入する必要はなくなったそうで「I am very cheep cellist!俺は安いチェリストだ!」と言っていました(笑 1週間滞在するプロジェクトでも荷物は小さなスーツケースにまとまっています。でも服装はいつもエレガント。 スカンジナビア半島の音楽家に会うと自国に住居を持ちつつ、ドイツ、フランス、オース

私の好きな音楽家

これから何回か分けて私が好きな音楽家(打楽器以外)を紹介したいと思います。 まずはヴァイオリン。 10年以上変わらず好きなヴァイオリニストは奥村智洋さんです。 tomoviolin.blog119.fc2.com http://spysee.jp/%E5%A5%A5%E6%9D%91%E6%99%BA%E6%B4%8B/1178452/ 彼の音程感、説得力のある誠実かつ大胆な音楽性は素晴らしいです! 奥村さんは私が大学2年生と3年生の時、当時在籍していた東京芸術大学の打楽器アンサンブルで共演させていただきました。 当時あまりにも無知であった私ですが、音程・音色・リズム感、楽曲を演奏するにあったって学ぶ方法などを奥村さんから学びました。何よりも奥村さんが演奏したバルトークによって、私のヴァイオリン観というものは作られたと言っても過言ではありません。 現代とにかく多くのヴァイオリン奏者がいて、演奏会も録音沢山されています。その中で私のような者がヴァイオリンの音楽を聴きたい、と思った時、どなたのものから聴いて良いのか選択肢の幅がありすぎて困ってしまいます、、。でも、幼少の頃からとはならずとも学生の頃に奥村さんの演奏に出会え、録音を繰り返し聴いた事は、今の私にとても生きています。 また個人的な事ですが、私が当時年齢的には少し遅めのドイツ留学を決めた際、様々なアドヴァイスを多方面からいただきました。 その時、奥村さんに 「留学して一番良いのは時間が沢山できる事だから、その時間を大切にゆっくり勉強すると良いですよ。」 と言っていただきました。 それは実際にドイツに来てから、大変実感し、精神的に救われた一言でした。 私はドイツに来てまず自分の奏法を変える事に専念しましたので、学内外で演奏をする事を控えていました。しかし、同級生先輩後輩が社会の中で活躍している中で、再び学生として過ごす気まずさに辛い時もありました。しかし奥村さんのこのひと事で精神的にとても救われ、沢山できた時間を多くの事に使うのではなく、自分の音に向き合う、という一つの事に使う事ができたのです。 私は大学入学当時から留学を視野に入れてきた訳ではなかったですし、自分なりの留学の目的や将来の事、経済的な問題等から留学自体