スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

11月, 2012の投稿を表示しています

音楽学校について

2008年から1年ブランクを間にはさみましたが、ドイツの市立音楽学校で子ども達に打楽器を教えています。 日本の打楽器奏者は大抵、学校での部活動で打楽器を始めますが、ドイツには学校に部活がなく、学校も日本より早く終わります。そこで多くの子どもが地域のサッカークラブに入ったり、音楽学校で楽器を習ったりするようです。音楽学校は大人でも入れます。音楽大学とは違って入学試験のようなものはありませんので、公立のヤマハ音楽教室のようなものでしょうか。 ドイツの子ども達(少なくとも私の生徒達)は、お国柄かあまり人と自分を比べるようです。私の生徒達も自分が楽しいか、を基準に毎回やってきます。(「誰々ちゃんよりうまくなりたい!」とかあんまりないので、競争心からの練習はあまりしない、、。というか、来るだけでそれなりに楽しいからあんまり練習しない、、。)それゆえか面白い位みんなそれぞれの個性が音に現れています。これは毎回聴いていて飽きないものです。 当たり前かもしれませんが、自分なりにでも上手く弾けると自分を褒めます。 私も生徒を褒めますが、生徒自身が喜んでいるのがわかると非常にうれしいものですね。 私は何せ生真面目な子どもでしたので、上手く弾けてほっとしても自分を褒めるとかなかったですねー。これはかつての私の先生達はレッスンしにくかったと思います。 自分が子どもにレッスンをする立場になり、自分がレッスンを受けていた時の事を良く思い出すようになりました。良かった思い出も悪かった思い出も自分が教える際の参考になっています。人生無駄はありませんね! 今習っている事が直接音楽に繋がらなくても、将来何かの役に立てばいいな、と願うばかり。恐らく彼らが初めて知り合ったであろう日本人として恥ずかしくないようにあろう、と思う日々です。 さて早いものでもうすぐ12月! この時期になると子どもたちはクリスマスプレゼント、クリスマスマーケットなどクリスマスイベントに向けてうきうき!アドヴェントの時期は「やる事が多くて練習する時間がない!」そうです。とほほ。。。

ラッヘンマンの音楽は楽しい!

ブログ開始から時間がばっちり経ってしまいましたが、めげずに初めての更新。 先週末ははドイツのかなり南にあるラーヴェンスブルクからさらにいったヴァインガルテンという小さな街の現代音楽祭でヘルムート・ラッヘンマンの室内楽作品「Mouvement」「Zwei Gefühle」を演奏してきました。良くエキストラに呼んでいただくムジークファブリック。ありがたき幸せ。 どの楽器も大活躍、特殊奏法満載のこの曲。 練習を重ねれば重ねる程、演奏中の快感がどんどん増していきます。 私はこの曲とソロ曲「Interieur」で擦る奏法での音の醍醐味を知りました。 (余談ですがラッヘンマン初期作品の「Interieur」。書いてある事を丁寧に読むとどなたでも演奏できます!手が早く回らない私でも!ぜひ日本の打楽器奏者のみなさま挑戦してください!ちなみに日本では手に入りにくい(?)Reibestockの使用の指示はありません! 今回も使用した箱形のウッドブロックとテンプルブロック。この曲の場合ラッヘンマン自身からの指定ではないのですが、打楽器奏者ボリス・ミュラー製作のもので音の立ち上がりがよく、なおかつアンサンブルの中でもよく混ざる音色。オペラ「マッチ売りの少女」にはどうやらこのウッドブロックがベストのようで、今年の夏は、彼に出版社から大量注文が来たそうです。今後このオペラが演奏される時は楽譜と共にウッドブロックが送られてくるそう。(細川俊夫さんの出版社ショットでも同じように楽譜と共に風鈴が送られてきます。)  ムジークファブリックは今回演奏した「Mouvement」に使用されるKlingelspielも新たに作ってもらい、ラッヘンマン氏もご満悦。初演当時使用されていたものは壊れてしまっているらしく、私は今までMIDIキーボードで演奏されているものしか聞いた事がなかったのですが、生Klingelspielは素晴らしかった!ちなみにこのKlingelspielはベルリン在住のトランペット奏者/作曲家の方が作ったそうです!ドイツの日曜大工レベル高い! 私の相方によると構造的には特にすごく複雑ではないそうなので、ぜひ日本でもどなたか作っていただき、この曲を演奏してもらいたいなーと思いました。 私の相方によると構造的には特にすご

ブログ開始。

ドイツに住んで気づいたら7年半が経ちました。 ひょんなご縁で昨年作曲家である同国籍の家人を迎え、同世代かつ同業者との日本語の会話が突然増えました。 そして知った己の日本語力の低下、、、。いや元々高かったのであろうか、、とかつての同級生の台詞が走馬灯のように頭をよぎる日々。。 人に自分の思いや考えを正確に伝える、という事がどれほど重要かつ自分に不足かを痛感し、その改善策としてブログ開始となりました。 日記も生まれてこの方基本三日坊主。 ブログも続くのか不安一杯ですが、そんな自分を律する為に勇気をだしてブログも公開する事にいたしました。(って普通か。。) こんな私の稚文雑文を読んでいただき、かつご意見いただけたり、クスリと笑っていただけましたら幸いです。 どうぞよろしくお願い致します。